先月から、「張弦(ちょうげん)」の実習が始まりました。ピアノに張られている弦はサビや金属疲労などが原因で切れることがあり、切れた弦を張る作業を張弦と言います。ピアノの内部をよく覗いてみると、弦の下の木部に所々数字が書いてあり、この数字を確認してから張る弦の太さを決めています。
新しく張った弦は音が下がりやすく、張弦後にそのまま放置すると半音から1音くらい音が下がってしまいます。調律の実習では半音以上音を動かすことがなかったため、張弦で一気に音を上げていく工程は楽しく感じました。
用意する弦が短いと張っているうちに長さが足りなくなり、「バチン」と切れてしまいます。そして、初めからやり直しになります、、、。これが張弦の中で一番嫌な瞬間です。今月には張弦の試験があるため、気合を入れて頑張ります!