みなさん、「バストロンボーン」をご存知ですか?オーケストラや吹奏楽、ビッグバンドなどでも常用されるトロンボーンの仲間です。名前の通り低い音を担当するトロンボーンで、基本的な構造はテナーバストロンボーンと変わりませんが、役割的には違う楽器として扱われることが多いです。しかし、こんなことがよくあります。「テナーバスだと思って吹いていた楽器が、実はバストロンボーンだった」「譜面を渡されたが、バストロンボーンには高すぎてつらい」これではせっかくのバストロンボーンも本領を発揮できません。そのため、こんなものを考えてみました。【バストロor NOTバストロ】これから出てくるトロンボーンの写真を見て、それがバストロンボーンかどうか当ててください。それではさっそく参ります。第1問!さぁお考え下さい。
トロンボーンにしてはなんかゴツいな、と感じたら大体バストロです。2択はお決まりになりましたか?正解は、、、バストロです。よく見る一般的なバストロンボーンです。低い音を出すためのロータリーが2つ付いています。またテナーバスと比べて管が太く、ベルが大きくなっています。第2問!続いてはケース入った状態の写真です。
年季の入った楽器ですね。1問目のものと違いロータリーは1つだけです。正解は、、、バストロです。一見テナーバストロンボーンと同じように見えますが、これもバストロンボーンです。バストロにはロータリーが1つの物と2つの物があり、どちらを使用するかは奏者の好みや用途によります。たまに中学高校の部活動でバストロだと知らずに使われていることがありますが、ベルの大きさとヤマハのものであれば型番がYBLから始まっていればバストロだとわかります。次が最後の問題となります。第3問!次は学校の実習楽器から。
私が修理をしようとしてへし折ってしまったスライドです。メキョッという感触があった後、全身から冷や汗が出ました。スライドの幅に注目ですね。正解は、、、バストロです。トロンボーンの管の内径は細管(12.7mm)からバストロ(14.3mm)まで様々な種類があります。しかし、楽器に使われる金属の厚みはどれも同じなので、修理をするときに加えてよい力がそれぞれで異なります。バストロは径が大きいので他のトロンボーンよりも折れやすく、慎重に作業しなければ写真のようになってしまいます。また、バストロのスライドの幅はテナーバスに比べて広い物が多いですが、メーカーによって幅が異なります。いかがでしたか?本当はロータリーが2つあるテナーバストロンボーンなどの珍しい物も出したかったんですが、私の写真フォルダの中にはバストロしかありませんでした。みなさんがバストロンボーンについて知ってくれたなら幸いです。ちなみに折れてしまったスライドは頑張って直します。